2021年6月アーカイブ

懐かしい世羅茶を再び Ⅱ

今回は、かつて西大田で生産が盛んだった茶葉を無農薬・無肥料で栽培する尾道市在住の高橋玄機さんを取材しました。

高橋さんは広島市出身で、学生時代に世界を旅する中で「どうせなら世界の中でも、日本人しかできない仕事をやろう」と思うようになり、たどり着いた答えが「お茶」だったそうです。自分で納得できる茶葉を栽培して販売することを目標に、国内各地で自然農法による茶葉の栽培方法を学び、2016年に「Tea Factory Gen」を設立すると、西大田(賀茂)に畑を借りて、栽培・管理・製造をスタートされました。

西大田は昔から茶の産地であり、気候もちょうどよいということが、世羅茶再生のきっかけだったそうです。現在は約30アールで収穫し、再生を進める畑も1ヘクタール以上あります。

その後、2017年には、尾道市に日本茶カフェ「Tea Stand Gen」をオープンされ、2019年には念願の製茶工場を津久志に建てられ、本当に自分たちが作りたいお茶を追求できる環境が整いました。

昨年からは「コロナ禍で窮屈な暮らしをしている人たちに伸び伸びできる場を」と、自分で摘み取った茶葉を煎って揉む作業から飲むまでの一連の流れを体験する会を開催し、予想以上の反響があったそうです。

また、自ら栽培、製造、仕入れ、ブレンド、焙煎、販売、ワークショップと全ての過程に関わり、新しい価値観で世羅茶の魅力をどんどん楽しいものへと広げる企画をしておられます。

西大田の皆さんも、機会があれば高橋さんのお茶をいただきながら、懐かしい世羅茶に思いをはせてください。

高橋さんのお茶が欲しい方は、今高野山 福智院で購入できるそうです。

コロナが終息後には、ぜひ「Tea Stand Gen」(尾道市土堂1丁目14-10)にも足を運びたいと思います。

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懐かしい世羅茶を再び Ⅰ

昔は、「世羅茶といえば西大田」でした。学校や家で茶摘みをして、茶工場へ持ち込んでいた頃が懐かしいという方も多いのではないでしょうか?

青水の植田香代子さんは、ご主人とお母さんと一緒に暮らしながら、お父さんが亡くなってから10年近く放置されていた茶畑を復活させたいと思い、東京から世羅にUターン後に、ジャングル状態となっていた茶の木の剪定と通路の整地をしました。一番茶が芽を出したので早速摘んで、炒って揉んで煎茶にして飲んでみたら、家族や友人から、「おいしい、昔飲んでた世羅茶の味がする」と好評で、希望者には茶葉を摘みに来てもらい、煎茶作り体験をしてもらいました。

家で作ったお茶や野菜を味わう喜びや、自然に溶け込んだ生活に、西大田の良さを再発見されているそうです。

お話を伺いながら入れていただいたお茶は、香りと甘みがあり、とても懐かしい味がしました。

植田さんのように、世羅茶再生の取り組みが、少しずつ広がっていくといいですね。

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 5月7日に植えたオーシャンブルーの苗は、大人の背を越すほど大きくなっています。

梅雨の晴れ間に、にしおおた保育所の子ども達が水やりに来てくれました。

グランドの向こう側から走ってかけつけ、順番に水やりをしました。

その後、保育所の園庭で育てた真赤なバラをいただきました。

子ども達は、両手をひろげてオーシャンブルーにパワーを送り、

どんどん育って立派な花が咲くように声をかけていました。

きっと、みんなのパワーを受け取って、みごとなグリーンカーテンができあがることでしょう。

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