昔は、「世羅茶といえば西大田」でした。学校や家で茶摘みをして、茶工場へ持ち込んでいた頃が懐かしいという方も多いのではないでしょうか?
青水の植田香代子さんは、ご主人とお母さんと一緒に暮らしながら、お父さんが亡くなってから10年近く放置されていた茶畑を復活させたいと思い、東京から世羅にUターン後に、ジャングル状態となっていた茶の木の剪定と通路の整地をしました。一番茶が芽を出したので早速摘んで、炒って揉んで煎茶にして飲んでみたら、家族や友人から、「おいしい、昔飲んでた世羅茶の味がする」と好評で、希望者には茶葉を摘みに来てもらい、煎茶作り体験をしてもらいました。
家で作ったお茶や野菜を味わう喜びや、自然に溶け込んだ生活に、西大田の良さを再発見されているそうです。
お話を伺いながら入れていただいたお茶は、香りと甘みがあり、とても懐かしい味がしました。
植田さんのように、世羅茶再生の取り組みが、少しずつ広がっていくといいですね。