懐かしい世羅茶を再び Ⅱ

今回は、かつて西大田で生産が盛んだった茶葉を無農薬・無肥料で栽培する尾道市在住の高橋玄機さんを取材しました。

高橋さんは広島市出身で、学生時代に世界を旅する中で「どうせなら世界の中でも、日本人しかできない仕事をやろう」と思うようになり、たどり着いた答えが「お茶」だったそうです。自分で納得できる茶葉を栽培して販売することを目標に、国内各地で自然農法による茶葉の栽培方法を学び、2016年に「Tea Factory Gen」を設立すると、西大田(賀茂)に畑を借りて、栽培・管理・製造をスタートされました。

西大田は昔から茶の産地であり、気候もちょうどよいということが、世羅茶再生のきっかけだったそうです。現在は約30アールで収穫し、再生を進める畑も1ヘクタール以上あります。

その後、2017年には、尾道市に日本茶カフェ「Tea Stand Gen」をオープンされ、2019年には念願の製茶工場を津久志に建てられ、本当に自分たちが作りたいお茶を追求できる環境が整いました。

昨年からは「コロナ禍で窮屈な暮らしをしている人たちに伸び伸びできる場を」と、自分で摘み取った茶葉を煎って揉む作業から飲むまでの一連の流れを体験する会を開催し、予想以上の反響があったそうです。

また、自ら栽培、製造、仕入れ、ブレンド、焙煎、販売、ワークショップと全ての過程に関わり、新しい価値観で世羅茶の魅力をどんどん楽しいものへと広げる企画をしておられます。

西大田の皆さんも、機会があれば高橋さんのお茶をいただきながら、懐かしい世羅茶に思いをはせてください。

高橋さんのお茶が欲しい方は、今高野山 福智院で購入できるそうです。

コロナが終息後には、ぜひ「Tea Stand Gen」(尾道市土堂1丁目14-10)にも足を運びたいと思います。

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このページは、nishioota-jcが2021年6月22日 08:48に書いたブログ記事です。

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